「逆境を乗り越えるコツ！“レジリエンス”に注目」安藤和津さんのコメントも「あしたも晴れ！人生レシピ」より

安藤和津さん「さっきの患者さんの、もう、感情を全部こう(出す)。あれ、すごく大事だと思います。もう、出す相手も、私いなかったんで。きっかけがちょっとでもあれば人間ってシュルって光の中に入れるんですけども、もう、完璧に閉じ込められてしまったら、光が見えないのでウロウロしちゃうんですよね。だから、このレジリエンスの外来があったら、たくさんの方、例えば、外来に行かないまでもこのワードできっとなにか救われるんじゃないかなって思います」

ここで、レジリエンスと聞いてイメージする絵を賀来千香子さんと安藤和津さんが描いてみました。安藤和津さんが描いたのは、山盛りのごはん茶碗を持っている安藤さんと両脇にお孫さん。花の絵もあって「FLOWER、EAT、MAGO」と書いてありました。

安藤和津さん「孫二人が私を頼ってくれることで、孫になにかしてあげられることが幸せだし、生きてく上では何しろ食べなきゃだめ。で、あと、私、思ったんですけど庭のね、花が冬場はね、ずっと枯れてるんですよね、やっぱり。でも、春になるとなんにもしてないのに、フッて花が咲いてたりする。あ、こうやって命さえあれば、また花を咲かせることができるんだっていうことに気づいて、私は多分乗り越えられたんだと思う」

番組には、東京大学医学系研究科・准教授、西大輔先生も。

「おもなレジリエンス」として以下のことが紹介されました。

1.楽観主義でいる

物事のネガティブな側面もしっかり見た上でネガティブなな側面に引きずられすぎずに現実的な楽観主義を保つ。

2.恐怖と向き合う

怖いことや嫌なことから逃げたくなるが、恐怖を避けることで自体がより悪化することがある。恐怖と向き合うことは自分の感情をよく見ていくこと。

3.道徳的指針や信仰をもつ

道徳的指針＝哲学的なことや利他主義など。

信仰＝特定の宗教でなくてもよく自分を超えた存在に祈る

4.社会的サポートを求める

5.新たな視点から意味を見つける

楽観主義でいるのは難しいと思われますが、楽観主義でいる良い方法は？という問いに、

西大輔先生「ポジティブシンキングという考え方があるが、本当はポジティブに感じていないのに無理やりポジティブに感じようとしてしまうと、自分の感情にふたをしてしまうこともある。あまりおすすめできない場合もある。今のつらい状況は永遠には続かないと思うことで楽観主義につながっていく」

番組のエンディングでは、

安藤和津さん「人間ってほんとに、あの、生きてさえいればって、変な言い方なんですけども、必ず、どんな人にも再生するチャンスってあると思うんですよね。だけど、自分が全く動こうとしなかったら、なんにも変わらないので、私はほんとに、皆様に申し上げたいのは、必ず春は来るって。あの、私の体験ですけども、ほんとに今、モノクロの画面を見ていたんですけど、今まで。まわりが色だらけになったんです。カラフルなんです。こんな日が来るってほんっとにおととしまで思ってなかったので。人間はもう、いつか、その、見る景色が変わるときが何かのきっかけであると思うので」

【管理人の感想】

「レジリエンス」について詳しく知ることができてすごく良かったです。安藤和津さんの経験からくるコメントもすごく心動かされました。

安藤和津さんは著書も書かれているようで、ぜひ読んでみたいと思いました。