綾瀬はるかさんの言行録 BSプレミアム「輝く女 綾瀬はるか(前編)」より(2012/12/2)

綾瀬はるかさんの言行録
BSプレミアム「輝く女 綾瀬はるか(前編)」より(2012/12/2)


芸能人地図帳 綾瀬はるかさんのプロフィール

話題の動画配信サービス

【フジテレビオンデマンド】

フジテレビの過去の番組がネットで簡単に見られます! 1か月の間に解約すれば無料です!
31日間無料キャンペーン中!【FODプレミアム】

その他話題の動画配信サービス!
どちらのサイトもお試し期間中に退会すれば無料で試すことができます!
もしも気に入ったら継続して楽しみましょう!

Hulu

U-NEXT

dTV

DMM見放題chライト

【TSUTAYA TV / TSUTAYA DISCAS】

ABEMAプレミアム

綾瀬はるかさんの言行録 BSプレミアム「輝く女 綾瀬はるか(前編)」より(2012/12/2)

ナレーション(語り)は武内陶子さん。

ナレーション「2013年の大河ドラマ『八重の桜』で主役を務める綾瀬はるかさん。 幕末の時代、戊辰戦争の熾烈な戦場で自ら銃を持って戦った幕末のジャンヌ・ダルク、 新島八重を演じます。綾瀬さんは映画でも大活躍。 2012年だけでも、3つの話題作に出演し、 主演と重要な役どころを担いました。 まさに今をときめくトップ女優です」
綾瀬はるかさん「現場にいることが好きだなぁとか、あ、好きなんだなと思ったり、 やっぱりこう、なんか作品、ひとつの作品できることにすごい喜びが あったり」
ナレーション「綾瀬はるかさんの行く先々には、女性ファンがいっぱいです」
映画「ホタルノヒカリ」試写会に来ていた女性たちは
「かわいくてあこがれの人です」
「すごい自然体に見えますね」
「ちょっと天然なところがかわいいなと思います」
ナレーション「その飾らない人柄は撮影現場の仲間たちからも愛されています」
映画プロデューサー「明るいし、かわいらしい。 みんなファン。スタッフも共演者もみんなファンじゃないですか?」
佐藤健さん「割と最初から打ち解けてというか、なんだろう、 なんでも話せる仲だったかもしれないです」
ナレーション「天真爛漫な綾瀬さん」
綾瀬はるかさん「あ~!消えた~!本物の蚊をパチンってしたら、 ここ(手の甲)に残ったんですよ。跡」
ナレーション「でも、デビューしたばかりの頃は、本来の自分らしさを出せずに いました」
綾瀬はるかさん「すごい壁を作ってほとんど自分を見せないから、 『やめたほうがいいよ』ってすごい言われてて、こう、人をすぐチャットアウトしちゃうっていうか、 あ、なんか話せないなと思うと、もう、サーってあっちに行っちゃったりとか・・・」
ナレーション「本来の明るさをどのように取り戻したのか、 綾瀬はるかの魅力の秘密とは何か、半年間密着しました」

ナレーション「(2012年)4月、綾瀬はるかさんの取材は大河ドラマ『八重の桜』の 舞台となる福島からはじまりました」
黒縁メガネで歩く綾瀬はるかさん。
密着スタッフ「おはようございます」
綾瀬はるかさん「おはようございます」
密着スタッフ「今日、撮影で同行させて頂きます、ねごろ(編注:?)と申します。 よろしくお願い致します」
綾瀬はるかさん「よろしくお願いします」
密着スタッフ「これから半年間ぐらい、『輝く女』っていう番組で 綾瀬さんに密着で撮影させていただきます。よろしくお願いします」
綾瀬はるかさん「よろしくお願いします」
密着スタッフ「すいません、朝早くから」

ナレーション「綾瀬さんは、大河ドラマのヒロインとして 福島県庁を訪問しました。福島を、東北を、そして、ニッポンを 元気にする、今回の大河ドラマには東日本大震災後の 東北復興の願いが込められています」
県庁で佐藤雄平知事に花を贈呈する綾瀬はるかさん。
ナレーション「綾瀬さんが演じる、新島八重は会津藩の出身。 戊辰戦争に敗れた後もいくつもの苦難を乗り越え激動に時代を 生き抜きました。その姿がニッポン中に元気を与えてくれると期待されています」
県庁での記者会見で、
綾瀬はるかさん「八重さんが福島出身、会津出身っていうことで、 少しでも、そういう場所から、こう、 戦争の後、何もないような状態から、こう、何かを作り上げていく、 前向きに生きていた人っていうのを、自分が演じることで、 また、それを見て下さる方が、そうですね、 少しでもなんか、頑張ろうっていうふうに思っていただけたら、 そういう力になれたらいいなと思います」
ナレーション「会津若松の鶴ケ城。1868年、旧幕府方の会津藩と新政府軍がここで 熾烈な戦いを繰り広げました。白虎隊の少年たちが飯盛山で 自刃した悲劇でも知られるこの戦。綾瀬さんが演じる八重は、 最新の銃を持って、1か月の間鶴ケ城に立てこもり、 新政府軍に命がけで応戦しました。 綾瀬さんは会津の城下が一望できる天守閣へ。 ここではじめて、私たちは、綾瀬さんの 天然ぶりに遭遇しました・・・」

コイン式の望遠鏡にコインを入れながら、
綾瀬はるかさん「これどうやってやるの?」
ナレーション「綾瀬さん、望遠鏡で白虎隊の飯盛山を探し始めました。」
綾瀬はるかさん「えー?どれ?飯盛山」
周りの人「飯盛山ってあれ。あの紅白の」
綾瀬はるかさん「なんかデカすぎてわかんない」
ナレーション「飯盛山を見るはずが・・・」
綾瀬はるかさん「下に通ってる人がすごいおっきい・・・。 どこ見ればよかったんでしたっけ?あっちちょっと見てみよう」
ナレーション「さらに脱線」
綾瀬はるかさん「うわー松が、松が。でっか!うわーすごい。 目的はどこだ・・・」
望遠鏡のコインが切れて
綾瀬はるかさん「あ、終わっちゃった。何見てるか、よくわかんなくなっちゃった。 でっかすぎちゃって」

(天然と呼ばれることをどう思う?)
綾瀬はるかさん「う~ん、そうですね。天然じゃないもん、みたいなとこありますけど」
(天然じゃない?)
綾瀬はるかさん「はい(笑)。はい。天然・・・、う~ん、 天然って、じゃ、どういう人のことをいうのかなって思うんですけど」
(なんでよく天然って言われるかっていうの自分で考えたこととか?)
綾瀬はるかさん「あ、これ、友だちと考えたことがあって、たぶん、結構、こう、 違うことを考えていて、話を聞いていないっていう。 共演者の方、何人とかで番宣とか出ると、他の方がしゃべってる時に違うことを 考えてるんですよね(笑)。だから、急にフラれると焦ることがすごい多くて。 要は集中してないということなんですけど(笑)。はい。 なんかついね、冷静に客観的にその場を、こう、見てたりとか、 お客さんのことを『あ~、あの人こうだな~』とか見てたりとか。 割と、そうですね。違うことに目がいっちゃって、そういうことを 考えて、慌てることが多いからそれは直さなきゃいけないなって すごい思ってるとこなんですけど」
ナレーション「綾瀬はるかさんの不思議な魅力の秘密とは・・・」
2012年6月東宝撮影所
ナレーション「クランクインしたばかりの新作映画の現場に密着します」
映画「リアル~完全なる首長竜の日~」の撮影現場。

密着スタッフ「おはようございます」
綾瀬はるかさん「おはようございます」
密着スタッフ「今日は二日目ですね」
綾瀬はるかさん「はい、二日目です」
密着スタッフ「昨日よく眠れました?」
綾瀬はるかさん「12時ぐ、半ぐらいには寝ました」
ナレーション「今回の映画はミステリー仕立てのラブストーリー。 監督は国際的評価も高い黒沢清さんです。 綾瀬さんが演じるのは、自殺未遂をして昏睡状態に陥った漫画家、 淳美。恋人が彼女を救うため特殊な技術を使って淳美の意識の中に入り込み、 会話をします。相手役を演じるのは初共演となる佐藤健さんです。 淳美の意識の中で二人が会話するシーン」

綾瀬はるかさん「今回、結構、その、3役あるんですよ。 夢のなかの淳美と、消えてしまうんじゃないかって思う、虚像みたいな 淳美と、実在している淳美っていうのがあって、 それをちょっとずつ、やっぱ変えたほうがいいかなっていうの なんとなく思ってて、で、今、頭のなかなので、少しわりとちょっと トーン、わりと無表情というか、に近い、ちょっとトーンを落とし目に にしようかなっていうふうに考えてやってますね」

ナレーション「クランクインから3週間。映画の撮影は、 豊かな自然に囲まれた八丈島へと場所を移しました。 淳美の意識の中で二人がふるさとの島に戻った場面の撮影です」

ナレーション「つかの間の休憩、スタッフに囲まれる綾瀬さん。 その会話の場をのぞいてみると・・・」
綾瀬はるかさん「これ、蚊にさっき噛まれたんですよ。本物ですよ。 ここ(手の甲)に止まってて、パチンってやったら、 その跡がここに残って・・・、 のを今、模写してたんですよ」

その蚊の跡を佐藤健さんにも見せる綾瀬はるかさん。
佐藤健さん「つけっぱなしなの?」
綾瀬はるかさん「えっ!?」
佐藤健さん「それ本物の蚊?描いたの?」
綾瀬はるかさん「本物の蚊だよ」
佐藤健さん「つけっぱなしなの?」
綾瀬はるかさん「違うじゃん。え?よく見て」
佐藤健さん「本物の蚊?」
綾瀬はるかさん「そう」
佐藤健さん「を、つぶしたの?」
綾瀬はるかさん「そう」
佐藤健さん「それをつけっぱなしなの?」
綾瀬はるかさん「ううん?いないよ。もう。蚊は。これ跡」
佐藤健さん「だから、話は押し花みたいなってるわけでしょ」
綾瀬はるかさん「そうそうそうそう・・・かわいそう、この蚊」

さらに、美術スタッフを発見して見せる綾瀬はるかさん。
美術スタッフさん「えっ?えっ?えっ?何?えっ?描いたの?」
綾瀬はるかさん「本物本物本物」
美術スタッフさん「えっ?」
美術スタッフさんが手の甲の蚊を触ってみると、
綾瀬はるかさん「あ~!消えた~!本物の蚊をパチンってしたら、 ここ(手の甲)に残ったんですよ。跡」
美術スタッフさん「描いたような。魚拓じゃない、蚊拓みたいな」
綾瀬はるかさん「そう」

ナレーション「シリアスな設定の映画の撮影現場。そんなところでも、 綾瀬さんはいつもマイペースです。」

(現場での綾瀬さんの印象を一言でいうと)
佐藤健さん「あ~、おっきい赤ちゃん。」
(なんでですか?)
佐藤健さん「う~ん、・・・なんだろうな。 無邪気ですよね。邪気がない感じですよね。もう、天然記念物じゃないけど、 そのまんま。ほんとにナチュラルというか、作ってないんですよね。 自然体なんですよね。なかなか現場でそういう風にいれないから。 男でも女でもなかなかいれないから。 それでああいう感じじゃないですか。うん。で、ずっと一緒にいると 似てくるじゃないですか」
(似て来ました?)
佐藤健さん「僕も赤ちゃんみたいになってきた。若干。っていうと 起こるんですけど、『やっべー、綾瀬はるかみたいに なってきた』っていうと、『えっ?なにそれ?ムカつくんだけど』 っていって、『もう知らない。嫌い』とか言って、起こるんですけど。 でも、僕、と一緒にいると、すごくね、引っ張られちゃってますね。 テンションが完全に」
密着スタッフ「約1か月間の中での面白エピソードとかあれば・・・」
佐藤健さん「面白エピソード?(笑)。面白エピソード・・・、なんかあったっけ?」
綾瀬はるかさん「あはは(笑)。(私がいることに)気づいた?絶対気づいてないと思ってた」
佐藤健さん「ダントツで気づいてたよ。面白エピソードだって。なんかあったっけ?」
綾瀬はるかさん「毎日が面白いからね」
佐藤健さん「そうなんだけどさ・・・」
ナレーション「休憩時間、今度は佐藤健さんを巻き込んでこんな遊びをはじめました」
綾瀬はるかさん「やってみて」
佐藤健さん「綾瀬さんのやつ」
綾瀬はるかさん「やって欲しいんだけど」
映画スタッフ「いとも簡単にやるよね」
綾瀬はるかさん「いや、ほんとにすごいあれ。もう一回見せて。はい。 ほんとにすごいじゃん。なんかピコピコみたいな。ウサギみたいな」
海岸にあるコンクリートの壁、3メートル以上はありそうなところを、
駆け上る佐藤健さん。
綾瀬はるかさん「すごーい。だって、3歩目で登ってるじゃないですか。すごくないですか?」

綾瀬はるかさん「すごいね」
佐藤健さん「できるよ」
綾瀬はるかさん「どうやったら、できるんだろう」
綾瀬はるかさん「もう、これで最後。1歩目はジャンプじゃない。 まっすぐ。2歩目でジャンプ」
綾瀬はるかさん「え?タンタンってこと?」
佐藤健さん「いち、に、でジャンプ」
綾瀬はるかさん「あ~、なるほどね」
綾瀬はるかさんも壁の駆け上りに挑戦。
上まで手は届きましたが、失敗」
綾瀬はるかさん「(笑)」
佐藤健さん「言ってるじゃん。今、一歩目からジャンプしてるよ。」
綾瀬はるかさん「えっ?(笑)」
佐藤健さん「一歩目は走るの。二歩目にジャンプ。」
ナレーション「中学時代、バスケットボール部だった綾瀬さん。 体力には人一倍自信があります」
もう一回挑戦する綾瀬はるかさん。
佐藤健さん「あ~、おしいけど二歩目でジャンプできなかった」
綾瀬はるかさん「これ、ラスト」
最後も失敗した綾瀬はるかさん。
映画スタッフさん「終わり終わり終わり。危ない危ない」
綾瀬はるかさん「もう一回だけ。行くよ」
失敗。
映画スタッフさん「はい、終了です」
佐藤健さん「疲れたでしょ」
綾瀬はるかさん「疲れちゃった、もう」
佐藤健さん「休憩。OK、休憩(笑)」
密着スタッフ「すごい。でも、走る格好がかなり本格的ですね」
佐藤健さん「昨日はできたんですよ。」
綾瀬はるかさん「昨日はね、登れたんですよ」
佐藤健さん「昨日はできたから・・・」

ナレーション「綾瀬さんは、1985年広島市の生まれ。 お兄さんと遊びまわる活発な子供でした。」
綾瀬はるかさん「おてんば。おてんば娘ってよく言われてました」
密着スタッフ「言われてたんですか?」
綾瀬はるかさん「うん、ちょっと広島って市内から、中心部、都心から離れると、 すぐちょっと田舎っぽいというか、畑があったりっていう風景になるんですけど、 結構、家のまわりは畑とかが多いですし、なので、こう、裸足で畑に入って遊んだりとか、 川に入ってザリガニ取ったりとか。そういう結構野生児的な感じ でした。ずっと。なんか、友だちと・・・、え・・・、すごい細い道を 自転車で通れるかみたいな遊びをしてて、 二人揃って皮に落ちた、みたいな(笑)。 二人揃ってウワーって行って、バン!みたいな。そういう、結構ほんと そういう感じでしたね」
ナレーション「無邪気で飾らない人柄でまわりの人達から愛される綾瀬さん。 しかし、デビューした頃は本来の自分を出せず悩んでいた時期がありました。 綾瀬さんはもともと女優になりたくてなったわけではありません。 高校一年の時、たまたま友達の付き添いで行ったオーディションで合格し、芸能界に入りました」
綾瀬はるかさん「受かって喜んでたものの、上京しなきゃいけないっていう考えも、 自分の中でなくて、まぁ、あと、 まさか受かるなんてっていうのもあるし、 ちょっと・・・、う~ん、遊び感覚的だったんでしょうね。だから、 受かったものの、東京に行って、ワーってなってたけど、 その、学校辞めて上京してっていうことは、結構悩んだっていうのもあるし」
ナレーション「2001年、16歳で広島から状況。 東京の高校に通いながら芸能活動をはじめました。 そしてほどなくしてテレビドラマで女優デビュー」
17歳で出演したドラマ「風の盆から」(2002年、NHK)の映像が紹介されました。
ナレーション「しかし、デビューはしたものの、 女優の仕事はあまり巡って来ませんでした。 綾瀬さんは映画やテレビドラマのオーディションを 宛もなく受け続けました」
密着スタッフ「最初の頃っていうのは、どういう目標があったんですかねぇ?」
綾瀬はるかさん「それが全くなかったから、たぶん問題だったんですね。 なんかこう、来たものの別に、あの、演技もできないし、 女優さんになりたいって思ったこともなかったし(笑)、 あの、憧れあっても、自分が、こう、そういう道を極めるっていうことほどのものも なかったし、あれ?っていう感じでしたね。だから、 たぶん、3年だけやって帰るみたいなこと言ってたんだと思うんですけど、 3年やって違ったらまた広島の大学とか行って、 やりたいことやればいいっていうような、 だから、スタンスでしたね」
ナレーション「そんな綾瀬さんの転機となる作品がありました。 片山恭一の『世界の中心で、愛をさけぶ』。白血病のため、 17歳で生涯を終える亜紀とその恋人・朔太郎の切ない純愛物語です。 綾瀬さんは、テレビドラマ化にあたって行われたオーディションを 受け、700人以上の中から亜紀役に選ばれました」
綾瀬はるかさん「やっぱり『世界の中心』は、すごいやりたい、やってみたいなってすごい 思ったんですよね。結構オーディションって、こう、 どういう役のオーディションかも、あんまり、おおまかなことしかわかってなくて、 それで、受けに行くっていうのがたぶん、多かったんで、 受けてるけど、何のやつか、あんまわかってないから、 やっぱり、意欲も出なかったんだと思うんですけど、 あの『世界の中心』は、原作があったし、映画化もされたりとか。 で、原作の本を持ってったんですよ。ちょうど。サクとアキに二人の関係性が すごいかわいいなと思って、ああいう経験したことがなかったから、 すごい憧れるのもあったし、うん・・・。 それで、そうですね、なんか・・・、この役に出てみたいなってすごい思いましたね」
2004年、TBS『世界の中心で、愛をさけぶ』
ナレーション「綾瀬さんは、このドラマに体当たりで臨みました。 病で痩せていくヒロインを表現するため、7キロ体重を落とし、 長かった髪を剃りました。このドラマは大ヒット。 綾瀬はるかの演技が若い人たちの心をうったのです。その後、 ドラマや映画のオファーが次々と来るようになった綾瀬さん。 しかし、彼女にはまだ人知れず悩みがありました。 それは、自然に人と会話したり、食事したりすることが 思うようにできなかったことです」
綾瀬はるかさん「今だと、こう、ご飯食べに行ったりとか、お酒飲んだりとかっていうふうに するようになったけど、まだ、22、3(歳)とかはそういうのもしたことが あんまなかったから、どうしていいかよくわかんなかったというか、 沈黙なっちゃって、うまくしゃべれないから、ご飯に行くのやめようとか」
ナレーション「その頃、気兼ねなく話せるのは、家族や親しい友人たちだけでした」
綾瀬はるかさん「基本的に昔を知ってる人に、私の話を聞くと、 すごい壁を作ってほとんど、自分を見せないって、 から、やめたほうがいいよってすごい言われてて、 こう、人をすぐシャットアウトしちゃうっていうか、 あ、なんか話せないなと思うと、サーってあっちに行っちゃったりとか、 う~ん、あんまり、こう、怖がって結構自己防衛反応みたいな、 自分を守ろうとするから、こう、たぶん、シャッターを 下ろすと思うんですけど」
ナレーション「そして、デビュー6年目に出会った作品が『ホタルノヒカリ』(2007年)。 天真爛漫で、ぐうたらな生活を送る主役の干物女に抜擢されました」
「ホタルノヒカリ2」の映像。
ナレーション「これまでにない明るいキャラクター。 綾瀬さん、最初は自分に合う役かどうか、不安でした。 しかし、いざ撮影に入ると、自然に演じられたと言います。 ドラマの役が自然体の綾瀬さんを呼び起こすきっかけとなりました」
綾瀬はるかさん「今、思うことは、こう、ちょっとこう、壁だったり、 自分がなんていうか、ちょっと閉ざしたまま、例えば 監督の話とかを聞いたりしてしまうと、 監督に、こう、自分のないものを引き出してもらう時に、 私がこう、ブロックをしていると、それまでのものしか出ない、 じゃないかなっていうのは思ったことがあります。 だから、かっこつけず、等身大で自分らしくして 、どんな部分でも出して、ちゃんとほんとに真っ向から、こう、向きあうみたいな方が やっぱりいいなって思った部分がありますね。うん」
ナレーション「再び、八丈島。新作映画の撮影現場です」
綾瀬はるかさん「ミラーマン、おはよう」
スタッフ「おはようございます」
綾瀬はるかさん「あそこにいるのがミラーマンです。 ミラーマン!あ、隠れちゃったミラーマン」
ナレーション「綾瀬さんは、スタッフによくあだ名をつけます」
綾瀬はるかさん「結構こう、人にあだ名つける方が呼びやすいっていうか、 う~ん、やっぱその方が親近感があるって、自分が、その、なんとなく 呼んでて親近感を持てるからだと思うんですけど、 かがみはらさんって最初に呼んでる時は、 なんかこう、『すいません、あの・・・』みたいな感じだったのが、 怒られるかなって思いながら、ミラーさんって 最初に呼んでみたら、『なんでミラーなんだよ』とかって、 『俺小学校のあだ名ミラーマンなんだよ』って 言われた時に、『あ、やった』と思って。ふふふ(笑)」
そっからミラーマンって呼ぶようになったっら、『怒ってます?』って たまに聞いても、『いや・・・: とか言って。『でも、小学校のあだ名だからなぁ』とか言いながら、 ちょっとこう、また、仲良くなれた感じがして、そういうのが すごい嬉しくて。ハハハ(笑)」
録音スタッフ・小松崎永行さん「もう、 すっごいやりやすいですね。あの、はるかちゃんはあんまり気取ってないっていう ところがあったり、こう、色んな人と接するときも、 ごく自然に、こう、昔から知ってるみたいな、知り合いみたいな感じでいつも 話しかけてきたりするんで、そういう感じしますね」
映画プロデューサー・及川義幸さん「キャリアからいってもね、 今、その女優としてもね、乗りに乗ってるわけですから、 なんか、厳しい一面があったり、こう、周りをピリピリさせるようなことがあったりするような こともなく、明るいし、かわいらしい。みんなファン、スタッフも共演者も みんなファンじゃないですか。ええ」

綾瀬はるかさん「やっぱり、こう、仕事現場だと、演技するっていうことに 集中したいっていう時とかは自分をすごい作ってると、疲れちゃうから、 なるべくやっぱ自然にいて、甘えて、甘えれるとこは甘えて、やっぱこう、 自分の仕事っていうか、やるところをちゃんと やれるようにした方が自分が、やっぱすごい楽だなっていうことも、 経験上たぶん、そっちが楽だって体がもうわかっちゃってるから、 そういうふうに、こう、どうやったら自分、こう、すっと相手と壁をとって、 中には入れるかなっていうのをたぶん、探るようになったんです。・・・のかなぁ?」
ナレーション「八丈島での撮影は休みの日もなく続きました」

ナレーション「なあるべく自然にいて甘えられるところは甘える、 そんな綾瀬さんの姿を見ることができる撮影現場の 映像があります。映画『あなたへ』の長崎ロケ」
テロップ「2011年10月」
ナレーション「お相手は、あの、高倉健さんです。 健さんといえば、寡黙な男というイメージですが・・・」

高倉健さん「お疲れ様」
綾瀬はるかさん「お疲れ様です」
高倉健さん「今日、帰るんですってね」
綾瀬はるかさん「はい」

綾瀬はるかさん「耳がおっきいですね。福耳?」
高倉健さん「いやいや絶対福じゃないよ」
綾瀬はるかさん「ええ?福耳」
高倉健さん「不幸の連続だもん、僕なんか」
綾瀬はるかさん「そうですか?(笑)でも、耳がおっきい人は、 人の話をよく聞くんですよね?」
高倉健さん「あんまり聞かないよ、僕は」
綾瀬はるかさん「聞かないですか?」
高倉健さん「聞かないよ。もう、ガーッとこれだ、まっしぐら。 でも、ある程度そうじゃないと、たぶん、女優さんは 難しいんじゃないの?」
綾瀬はるかさん「塞ぐときは塞いで?」
高倉健さん「塞いで。あんまり、みんなほら、おいしいことばっかり 言ってくるでしょ?あなたが幸せか幸せじゃないかより、 売れるか売れないかだけ」
綾瀬はるかさん「そっか・・・」
高倉健さん「それはもう事実だよ」
綾瀬はるかさん「でも、仕事は人生じゃないですよね?」
人生?人生のひとつ?」
高倉健さん「・・・ひとつでしょうね。難しい質問するね」
綾瀬はるかさん「うふふ(笑)」
高倉健さん「偉いね」
綾瀬はるかさん「それについてたまに考えます」
高倉健さん「あ~、ちょっとね、セットで喋ろう」
綾瀬はるかさん「(笑)」
スタンバイに向かう二人。

ナレーション「(2012年)7月20日、映画『リアル』は綾瀬さんの撮影の最終日を 迎えました。昏睡状態にある人間の意識の中で展開するラブストーリー。 綾瀬さんは今までにない難しい役どころを演じきりました」

映画のスタッフさん「今のカット、OK、このシーンOKを 持ちまして、和淳美役・綾瀬はるかさんオールアップになります!」
撮影現場一同拍手。

綾瀬はるかさん「楽しかったです」
及川義幸さん「おーい、制作進行、花持って来い、あ、いた」
佐藤健さんが花束を持って登場。
綾瀬はるかさん「あら」
ナレーション「花を持って現れたのは共演者の佐藤健さん。スタッフのサプライズ演出でした。 1か月に及んだ撮影が終わりました。苦楽を共にし、 家族のように仲良くなった共演者やスタッフたち」
綾瀬はるかさん「寂しいです。ほんとに寂しいんです。 まだ今、終わったばっかりだから、たぶん、どんどん明日から、こう、 寂しい寂しいってなりますね。うん」
密着スタッフ「お疲れ様です。 今日はゆっくり休んでください」
綾瀬はるかさん「はい。ありがとうございます。お疲れ様です」

10月。

ナレーション「この日はCM(編注:化粧品のSK-2?)の撮影です。 その合間のスタッフとの昼食。気のおけない仲間たちと会話が弾みます。 話題は綾瀬はるかの性格」

スタッフさん「腹に一物持って何考えてるかわかんないけど、 いい雰囲気醸し出してる人とか嫌じゃない?」
綾瀬はるかさん「それ出来ないなー」
スタッフさん「(綾瀬はるかさんは)そういうのは 全然ない。裏表がない」
綾瀬はるかさん「だって、嫌な時も顔に出ちゃう」
スタッフさん「(笑)」
別のスタッフさん「わかりやすくていいよね」
綾瀬はるかさん「真ん中がない。もう、白か黒みたいな。 グレーゾーンがあんまないってこと?」
スタッフさん「グレーゾーンはない」
綾瀬はるかさん「そうそう。0か100みたいな。どっちかしかいけない。 でも、よくないんだよな。きっと。大人になるということは、 グレーがあるっていうことを認めなきゃいけないって、 なんか言われたような気がする。誰かに」

ナレーション「綾瀬はるかの魅力を探ってきた半年間の取材。 そこで出会ったのは、自然体で流れに身を任せるように見えて、 しっかりした一本の芯を持つ女性の姿でした。 輝く女、綾瀬はるか、27歳。私たちは、綾瀬さんに女性の美しさとは 何かと聞いてみました。」
綾瀬はるかさん「う~ん、でも、やっぱりいくら外見がきれいだったとしても、 内面から、こう、何か、内面もきれいだったり、いきいきしたり、 ハッピーでないと、あの、目に止まらないというか、 せっかくのきれいさがくすんでしまうんじゃないかなっていうのは、 そういう人よりも、こう、やっぱり笑ってて、ハッピーな人のほうが 輝いて見えるし、う~ん、やっぱキラキラしてて、きれいなんじゃないかなって」
テロップ「12時間に及んだCM撮影が終わった」
密着スタッフ「お疲れ様でした。今日一日ありがとうございました」
綾瀬はるかさん「お疲れ様でした。なんかお待たせしちゃったみたいで、すいません」
密着スタッフ「今日、夜はこれからどっか行かれるんですか?」
綾瀬はるかさん「今日はね、気分転換に走りに行こうかな、と」
密着スタッフ「あ、家の周りとか?」
綾瀬はるかさん「うん」
密着スタッフ「すごい!体力ありますね」
綾瀬はるかさん「なんかね、多分、疲れたから血液を循環させて、させようと思って」
密着スタッフ「がんばってください」
綾瀬はるかさん「はーい」
密着スタッフ「お疲れ様でした」
綾瀬はるかさん「お疲れ様でした。ありがとうございます」


(2012/12/2放送 BSプレミアム「輝く女 綾瀬はるか(前編)」より)

↓↓見逃したNHK番組はU-NEXTから視聴できることがあります!!
配信中の番組をチェック!!

その他 最近の言行録

西野七瀬さんの言行録 デビュー当時の思い出(2021/01/18)

山崎静代さんの言行録 今ハマっていることなどについて「メレンゲの気持ち」より(2020/12/19)

浅田舞さんの言行録 浅田舞さんのルーティーンは?TBSテレビ「オモテガール裏ガール」より(2020/11/02)

ゆんさんの言行録 「ヴァンゆん」ゆんさんのルーティーンは?TBSテレビ「オモテガール裏ガール」より(2020/11/02)

餅田コシヒカリさんの言行録 餅田コシヒカリさんのルーティーンは?TBSテレビ「オモテガール裏ガール」より(2020/11/02)

川村エミコさんの言行録 たんぽぽ・川村エミコさんのルーティーンは?TBSテレビ「オモテガール裏ガール」より(2020/11/02)

須田亜香里さんの言行録 須田亜香里さんのルーティーンは?TBSテレビ「オモテガール裏ガール」より(2020/11/02)

朝日奈央さんの言行録 「街の変わり者大調査」でリポーターとして登場。日本テレビ「沸騰ワード10」より(2020/07/09)

ZARDさんの言行録 番組の「20~50代の男女に聞いた運動するときに聴きたい爽快ソングTOP10」で「負けないで」が1位に。(2020/04/28)

ZARDさんの言行録 ライブ映像が動画サイトで公開のニュース。「シューイチ」より(2020/04/26)

赤井沙希さんの言行録 腹筋について「有吉反省会」より(2020/02/29)

中江有里さんの言行録 逆境についての中江有里さんのインタビューが掲載されました。「PHP」2019年2月号より(2020/02/20)

柴田理恵さんの言行録 柴田理恵さんが機嫌よくいるために心がけていること「PHP」2019年2月号(PHP研究所)より(2020/02/19)

弘中綾香さんの言行録 弘中綾香さんが心がけていること。雑誌「PHP」2019年12月号より。(2020/02/18)

松下奈緒さんの言行録 松下奈緒さんが「上機嫌に生きる!」ために心がけていること。雑誌「PHP」2019年12月号より(2020/02/17)

綾瀬はるかさんの言行録 「ハルカノイセカイ02」について綾瀬はるかさんにインタビュー。「Live News it!」より(2020/02/16)

中村梅雀さんの言行録 「今、この人と語ろう いい言葉、いい人」に登場。「PHP」2月号より(2020/02/15)

田中みな実さんの言行録 田中みな実さんが昨年の夏に家でしていたことは?「スッキリ」より(2020/02/15)

林下清志さんの言行録 ビッグダディが業務スーパーでロケリポーター初挑戦。(2020/02/11)

綾瀬はるかさんの言行録 十代の綾瀬はるかさんにお母さんがかけてくれた言葉。雑誌「PHP」より(2020/01/09)

大下容子さんの言行録 大下容子さんが落ち込んだときにしていることや意識していること。雑誌「PHP」より(2020/01/09)

天地真理さんの言行録 「武田鉄矢の昭和は輝いていた」で「ちいさな恋」が紹介されました。(2019/10/11)

坂井泉水さんの言行録 番組の中で坂井泉水さんの特集番組の紹介がありました(2019/04/19)

丘みどりさんの言行録 ZARD「マイフレンド」に挑戦。NHK総合テレビ「うたコン」より(2019/02/12)

坂井泉水さんの言行録 ZARD・坂井泉水さんと倉木麻衣さんの共演「ミュージックステーション3時間SP」より(2019/02/01)

深田恭子さんの言行録 「王様のブランチ」で「初めて恋をした日に読む話」の見どころを紹介。(2019/01/12)

深田恭子さんの言行録 「3人のちょい不良オヤジのぶらり旅」でお悩み相談。「ぴったんこカン・カンスペシャル」より(2019/01/11)

山田ルイ53世さんの言行録 月刊誌「PHP」2019年2月号(PHP研究所)に登場。(2019/01/09)

竹内海南江さんの言行録 雑誌「PHP」2019年2月号に竹内海南江さんが登場。(2019/01/09)

小松政夫さんの言行録 小松政夫さんが植木等さんとの日々をインタビューで答える。月刊誌「PHP」2019年2月号より。(2019/01/09)

羽山みずきさんの言行録 天地真理さんの「ひとりじゃないの」「水色の恋」を披露。(2019/01/06)

深田恭子さんの言行録 深田恭子さんが「カメラマン」誌の表紙に登場。(2018/12/19)

天地真理さんの言行録 番組で天地真理さんが紹介されました。TBSテレビ「歌のゴールデンヒット -年間売上げ1位の50年-」より(2018/11/19)

広瀬アリスさんの言行録 広瀬アリスさんが「SHOWBIZ BRAVO」インタビューに登場「ZIP!」より(2018/08/17)

渕正信さんの言行録 デビュー戦当日ジャイアント馬場さんから言われた一言「バイタルTV 渕正信の幸せ昭和食堂」より(2018/08/08)

深田恭子さんの言行録 「ザテレビジョン」に「深田恭子、美しすぎる“3姉妹”ショットに「たまらない」とため息続出」という記事が掲載されました。(2018/07/28)

十朱幸代さんの言行録 番組に出演。日本テレビ「誰だって波瀾爆笑」より(2018/07/22)

ZARDさんの言行録 元ZARDのギタリスト町田文人さんが「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演。(2018/07/20)

ZARDさんの言行録 町田文人さんが坂井泉水さんの素顔を語りました「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」より(2018/07/19)

酒井法子さんの言行録 スポーツ報知に「子ども健全育成大使就任」という記事が掲載されました(2018/07/18)

深田恭子さんの言行録 シネマトゥデイに「深田恭子、若さの秘訣は年齢のせいにすること」という記事が掲載されました。(2018/06/18)

酒井法子さんの言行録 「スポーツ報知」にインタビューが掲載されました。(2018/05/29)

優木まおみさんの言行録 Nikkeiプラス1にてグラクソ・スミスクライン社の広告に掲載(2018/05/26)

黒田有彩さんの言行録 番組でダブルスタンダードやクールジャパンについてコメント「ニュース女子」#161より(2018/05/14)

深田恭子さんの言行録 RBB TODAYに「深田恭子が久々のインスタ公開!松竹のキャラクターと3ショットも微妙な空気に!?」という記事が掲載されました。(2018/04/24)

入山杏奈さんの言行録 メキシコ留学ということでAKB48 in NISAも卒業「ダイヤモンドZAI」2018年6月号より(2018/04/21)

小嶋陽菜さんの言行録 30の言葉が掲載「MAQUIA」2018年6月号より(2018/04/21)

深田恭子さんの言行録 「メンズだったら、絶対彼女にしたいタイプ」と紹介されていました。「美的」2018年6月号より(2018/04/21)

桜井日奈子さんの言行録 関西の思い出「関西ウォーカー」2018年NO.9より(2018/04/17)

大家志津香さんの言行録 初高知県、初カツオ、初電動自転車「出発!ローカル線 聞きこみ発見旅」より(2018/04/16)

綾瀬はるかさんのその他の言行録は綾瀬はるかさんのプロフィールに掲載しています。
リンクフリー。無断転用・転載は禁じます。誤字脱字等がございましたら、お知らせ下さい。言行録について